我ここに芸術を宣言す
- 小林真生

- 7月20日
- 読了時間: 1分
大変だ!
リスが牛に追われている。
時はまさに世紀末。
世紀末というのは百年の末に追われる人間の都合で神様悪魔魑魅魍魎動員せる大所業なり。
割といつでも世紀末はやって来て鎮座しているが、いま鎮座しているから世紀末なり。
熊が人間を追掛けて人間に追掛け回される世の中なんだから、いずれ牛がリスに追い回されたって仕様がない。
ただ目の前のリスはつぶされそうで気の毒だ。
失われて何十年神様帰れないのも一苦労だ。
神様どこに帰るんだかわからない人間は大変だ。
大変だ!
常なる世紀末で皆人間魑魅魍魎社会なり最初から大変だ。
リスを守って馬鹿野郎、リスをつぶして馬鹿野郎
アホの牡牛に、見て仔牛
にわとりたまごに悪魔の魔のま、大変だ!
余裕を失っている。
この夜中、余裕を失って引繰り返っている。
精神世界は静かで、外には何も聞こえない。
ふとして、キィィヒィィとカン高い声が聞こえてきた。
人間一人ずつさらわれていくんだと思った。
リスを守って馬鹿野郎だの泣いて笑ってぷんすこりん。
鶏守って一卵得ずとも一卵守る思想家たれ。
ここに人間として藝術を宣言す。

以上



